植毛の方法
現在では、植毛をするのは抜け毛や薄毛に悩む人が大多数のようですが、もともとは病気やケガ、やけどなどで髪の毛や体毛が失われてしまった人のために開発された技術です。そのような人たちの精神的な苦痛を少しでも取り除けるようにと、長年にわたって研究されてきました。
植毛の方法には自分の毛を使う「自毛植毛」と、医療用に開発された素材で作られた毛を使う「人工毛植毛」とがあります。「自毛植毛」は、後頭部や側頭部など、薄毛になりにくい部分の毛を必要な部分へ移植します。「人工毛植毛」は、人工血管に使われるような素材や合成繊維に銀をコーティングしたものなどを使って植毛を行います。合成繊維に銀がコーティングされているのは、細菌の感染を起こりにくくするためだそうです。
自毛植毛のメリット&デメリット
「自毛植毛」「人工毛植毛」のどちらを選ぶにしても、植毛は「外科手術」ですので、医療機関で行われます。「自毛植毛」のメリットは、自分の毛を使うので移植しても見た目に違和感がなく、拒絶反応が出ないことです。そしてその後定着すれば髪は自然に生えてきますので、増毛のようにメンテナンスをいつまでも続けなくてもよいことです。
一方、「自毛植毛」のデメリットは移植した髪が安定するまでに時間がかかるということです。植毛後、髪のサイクルが休止期に入り抜け落ちることがあります。その後、産毛が生えてくるのできれいに生え揃うまで数ヶ月を要するのです。また、手術後のメンテナンスは不要になりますが、初期費用が「人工毛植毛」より高く付いてしまいます。さらに、頭皮を切り取って移植するので、手術跡が残ります。ただ、現在は傷跡が目立ちにくく処置できますし、周りの髪で隠れるので傷跡が目立つ心配はありません。
人工毛植毛のメリット&デメリット
「人工毛植毛」のメリットは、手術後すぐにイメージ通りの髪の量や髪型を実現できることです。「自毛植毛」のように、毛が生え揃うのを何ヶ月も待つ必要がありません。また、手術時間も短くて済みます。
「人工毛植毛」のデメリットは、手術後に拒絶反応が起こる可能性があることです。その程度は人によりますが、拒絶反応が強い場合は人工毛植毛をやめたほうがいい場合もあります。また、自毛と違って伸びることがありませんし、いずれは劣化してしまうため手術後も定期的なメンテナンスが必要になります。その分、手間と費用がかかってしまいます。
植毛の技術向上
植毛の技術が年々向上するにつれ、その方法も増えてきています。その中でも「自毛植毛」がいちばん人気があるようです。移植するという行為は同じでも、自分自身の毛を使うわけですから、やはり人工毛よりも心理的に安心感があるのでしょう。テレビCMや広告でも見かける機会が多くなった「植毛」は、美容方法のひとつとして認識され、抵抗感も薄れつつあるようです。
これらの情報がお役に立てれば嬉しく思います。